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ぱぴりすです。以前からお願いされていた立水栓の蛇口を交換修理してきました。
庭の立水栓|蛇口の水漏れ交換修理
築50年の戸建て住宅。庭の水栓柱も半世紀使用してきたことになります。
蛇口からポタポタと水漏れ|ハンドルの破損
お庭にある水栓柱の蛇口は以前からポタポタと水漏れしており、加えて少し固くなっていたハンドルを回すため、何かで叩いたら折れてしまったそうです。
アンティーク感のある古い蛇口も素敵ですが、水漏れの上にハンドルも折れてしまっては、屋外とはいえいよいよ修理が必要だと決心されたそうです。
SANEIの共用水栓
現況の蛇口はSANEI(サンエイ)株式会社という水栓メーカーの共用水栓です。
必要な時以外はハンドルを簡単に外しておけるこの共用水栓は、現在でも不特定多数の人が往来する場所や集合住宅の共用部等に水栓を設ける場合によく使われています。
何十年経っても形がほとんど変わらないSANEIの共用水栓。こういった商品と製作している歴史のある会社には安心感を覚えます。
修理方法を決定
古い蛇口ですが、現在もハンドル(SANEI:共用水栓カギ)や「コマ」と呼ばれる補修部品、漏水修理のパッキン類は製造・販売されています。
したがって部品交換修理も可能ですが、今回は蛇口丸ごとの交換をすることになりました。
少し費用は上がりますが見た目もよく、今後のことを考えるとより安心です。
壁付け蛇口の交換方法|手順と注意点
今回は一般的な蛇口の交換手順を、屋外の立水栓で紹介します。
キッチンや洗濯機用水栓を取り替える場合も、壁付けタイプであれば基本的に手順は同じです。
部材の購入|万能ホーム水栓とシールテープ
庭にある立水栓のハンドルは以前から外す必要性もなかったとのことで、共用水栓より一般的で値段も安い万能ホーム水栓に交換することになりました。
【 水栓修理の購入品 】
- 万能ホーム水栓( SANEI )
- シールテープ(10m)
DIYの定番、ホームセンターだと2点で¥2.000程度で揃います。
シールテープは水を漏らさない為に水栓金具の雄ネジ(おねじ)部に巻いて使う粘着性の少ない薄いテープです。シールテープを巻かずに水栓柱に取付けると水圧に負けて100%水漏れします。
一般家庭の使用でシールテープを10mも使い切ることはまずないでしょう。数十円差で5mや15m等のものも販売されています。
量水器のバルブで止水|便利な工具
まずはどこのお家にもある量水器の中にあるバルブを閉めて水を止めます。
蓋を開けた中には水道料金(使用量)がわかるメーターと、有事の際に水道本管からの給水を遮断するバルブが設置されています。
量水器の蓋を開けるにはちょっとした道具があれば便利です。
何でも良いのですが、いつも水道屋さんがよく使うアンギラスという工具を使用しています。
水の止め方と注意点
黄色で丸をした銀色のローターが回転していれば宅内で水を使っている、もしくは漏水しているということがわかります。
ごく僅かな動きで分かりにくいことも多いですが、どんな場合でも止水する前には一応ローターが回っていないか確認しておくことをお勧めします。
バルブを時計回りに回しきると宅内への給水がストップします。
昔のバルブには蓋が丸く止水するのに専用の長い工具が必要なタイプもあります。
また何らかの理由でバルブを全開にしていない場合もあります。
作業が終われば元の水圧に戻るように元々のバルブの開放具合も確認してから止水しましょう。
蛇口のネジ山にシールテープを巻く
新しい水栓のネジ山部分にシールテープを、若干伸ばしながら時計回りに巻きます。
反時計回りで巻くと水栓柱の雌ネジ(めねじ)に対して逆勝手の巻きになるので、締め込む際に捲れないよう必ず時計回りに巻いて下さい。
巻く回数は立水柱の蛇口の場合6〜8回巻ぐらいで様子を見ます。力加減は一定でなるべくシワにならないように巻き付けます。
巻き終わったらテープを指の腹で押さえ、ネジ山に馴染ませれば準備完了です。
量水器で水を止める時間を少なくするために、ここまでは先にやっておくのも良いでしょう。
古い蛇口の外し方
古い水栓金具を取り外しは、水が吹かないようにハンドルを回し水抜きしてからかかります。
水栓金具をしっかり掴んで、反時計回りに水栓をまわすとネジが緩んでいき外れます。
柱の雌ネジ部に古いシールテープや汚れが残っている場合は、ネジ山を傷めない程度に歯ブラシなどで綺麗に掃除します。
※詰まりの原因になるため、ゴミは奥の配管に落とさずできるだけ手前に掻き出しましょう。
水栓の取り外しは力のかけ具合で水栓柱のネジ山を傷めないことが最重要課題です。
水栓柱のネジ山を傷めて漏水すれば、水栓柱ごと交換になり大変です。
取り外しが固ければアンギラス等の道具を使い、雌ネジがある柱面と平行にジワッと力を込めて回すように心がけましょう。
水栓金具取り外し用の専用工具があれば不要な力が掛かりにくく安心です。
新しい万能水栓の取付け
いよいよシールテープを巻いた新しい水栓を取り付けます。
ネジ山の噛み合いを確認しながら時計回りでゆっくりねじ込みます。力の込め方は柱の取付け面に対して直角をイメージします。
回すほどにシールテープが効いて抵抗が増しますが、男性の力で目一杯回すほどの強さは必要ありません。外す時と同様に無理をして柱の雌ネジを傷めないようにくれぐれも注意して下さい。
危なさを感じたら何度でもシールテープを巻き直して、万能水栓の蛇口の吐水口が真下にくるようにテープの巻数による厚みで調節します。
水栓柱と垂直が合うところで位置を決めますが、回しすぎてからまた戻すのは止水の観点からよろしくありません。最後は特に慎重に回して位置を決めます。
最後の微調整が固ければ、新しい水栓に傷がつかないようにタオル等をかまし、アンギラス等で回します。
商品に傷がつきにくいように挟む箇所が樹脂になっている工具もあります。
初めての方にはこの工程が一番ハードルが高く感じるかもしれませんが、水を漏らさずしっかり固定することだけに集中します。
何度でもやり直しができますので落ち着いてチャレンジしてみましょう。
量水器のバルブを開けて完了
最後に量水器のバルブを元の位置までゆっくり戻し、新しくなった蛇口のハンドルを回して水の出が確認できれば完了です。
水栓を一度外した為に給水管に空気が入り、最初のうちだけ断続的に変わった水の出方になること(エア噛み)がありますが、空気が抜ければ収まりますので心配ありません。
また水栓を取り替えた後はしばらく様子を見て、付け根から水が滲んでいたり水栓がグラつくようならまたやり直しましょう。
壁付け水栓金具の種類
最近は水栓金具も多くのメーカーから、お洒落な物や便利なタイプがラインナップされていますので、お気に入りを探して選べる楽しさがあります。
立水栓用の水栓
見るからにオシャレなブロンズタイプ。雰囲気をガラッと変えたい時におすすめです。
蛇口が2個ついたタイプを庭で使う場合、一方を散水ホースに繋ぎっぱなしにでき便利です。
洗濯機用のおすすめ水栓
洗濯機用の壁付け水栓おすすめは、万が一ホースが抜けると水がとまる逆止弁内臓タイプです。
交換方法は基本的に今回の万能水栓と同じです。
長さも色々選べる専用ホースは規格が決まっているので、ホームセンターでも購入できます。
水道業者?DIY?蛇口の交換修理費用
修理方法と費用のバランス(費用対効果)
基本的に年数の経った商品の部分的な修理は、修理箇所以外に今後の不安が残る上に、修理費用も割高に感じるものです。
今回「修理方法の決定」で紹介したように、部品だけの交換にするか、本体丸ごとの交換にするか、リフォームやDIYではこういった費用対効果を検討するのは非常に重要です。
自分でできるDIYなら材料の費用だけ
水栓交換であれ部品補修であれ、水道業者や工務店にお願いする場合、材料代と職人の手間代や経費がかかる為、工事費用の合計が数万円になることも珍しくありません。
自分でできるDIYなら材料費だけで済む反面、もし修理が広がってしまう結果になれば更に費用がかかってしまいます。自己責任となるDIY修理の場合、そのあたりを十分に検討してチャレンジするようにしましょう。