本ページはプロモーションが含まれています
ぱぴりすです。洗面脱衣室床のクッションフロアを貼り替えました。
水廻りに強いクッションフロア(CF)とは
クッションフロアの素材・特徴
洗面所やトイレなど住宅の水廻り床によく貼られているクッションフロア。
cushion floor の頭文字をとりCF(シーエフ)とも呼ばれる建材で、サンゲツ・リリカラ・東リ・シンコールなどが昔から有名な製造メーカーです。
最近はフローリングが多くなりましたが、以前は木造戸建て住宅のキッチンにもよく貼られていました。
クッションフロアの素材は水に強い塩化ビニールで、漏水や水をこぼした際に床下へ水の侵入を防ぐ役割を果たし、フローリングやタイルには無いクッション性が素足にも優しく、お風呂で裸足になる機会の多い洗面脱衣室には特にお勧めです。
DIY向きの材料
材料も軽く一般的なカッターでも切れる比較的加工しやすい建材ですので、加工のコツさえ掴めばDIYにも向いておりアイデア次第で様々な使い方が可能です。
両面テープ:簡易固定の注意点
クッションフロアには下地ごとに適した専用の接着剤がありますが、使用目的によっては両面テープなどを部分的に貼り簡易的に固定する方法もあります。
その際あまりに強力な両面テープを使用すると、撤去後床からテープをこそぎ取るのが大変になったり、テープが分厚過ぎてもCFの表面に形がでたりと、用途によって両面テープの強さ・厚さ・量を検討することが重要です。
クッションフロアのお手入れ方法
昔はクッションフロアも施工後にワックスをかけたりもしましたが、フローリングと同様に最近はワックスまでかけることはなくなりました。
お手入れ方法は至って簡単で、普通に掃除機をかけた後に固くしぼった雑巾で拭きあげます。
部分的に取れない汚れが気になれば、家庭用の中性洗剤を薄めて柔らかい歯ブラシなどで優しく擦って落とします。
クッションフロア貼り替えの手順
既存のクッションフロアを捲るコツ
貼り替えの場合はクッションフロアを捲る(めくる)ところからスタートです。
一枚丸ごと一気に捲りたいところですが、通常クッションフロアの接着力はよく踏む場所が強くなっています。
先にカッターで適度な幅で切り目を入れておき、抵抗を分散してめくっていくのがコツです。
カッターを入れる幅は既存のクッションフロアの接着度合いにもよりますが、大体50〜60センチピッチで入れておくと大抵の床でほぼ均等な割り付けになります。
後ははめくった際の抵抗を確かめながらカッターを入れるピッチを工夫したり、状況に応じた道具を使って捲ります。
スクレーパーは普通の大カッターの刃が替刃として使え、クッションフロアの撤去でよく使用される道具です。
クッションフロアをめくると裏地の紙のようなものが残ることが多々ありますが、大きな段差がなければ大丈夫です。
木造床の場合、あまり深追いしすぎて下地のベニヤ板を傷めないように注意しながら撤去します。
マンションなどで下地がモルタルであったり、あまりに段差がつきすぎるとパテを打ったりする場合もあります。
ベニヤ板を新しく張る場合はそういった手間を増やさないように、できるだけ隙間や段差なく張ることでクッションフロアの仕上がりを良くします。
下地のケレンがけと掃除
通常クッションフロアを貼る場合は専用ボンド(接着材)を塗りますが、その前に下地の確認をきっちりとしておくことが肝心です。
用途に合った道具を使って下地の調整をすることをケレン・ケレンがけなどと呼び、仕上がりに大きく影響する大切な一手間です。
今回は新しく張ったベニヤ板ですが、段差がないか、またビス周りのベニヤ板が毛羽だって跳ね上がっていないかなど注意を払います。
薄い小さなパテベラは軽微なケレンがけや、クッションフロアの細かい部分をカットする際の定規にも使えます。
便利な道具ですが、あまりハードにケレンで使うと先がガタガタになり、仕上げで使用できなくなるので注意です。
ベニヤ板の毛羽立ちは普通に起こる事ですが、素手で払ったりすると小さな木っ端が手に刺さり、思いがけず怪我をすることもあります。
ケレンがけの際は手袋を着用し、用途にあった道具で作業するようにしましょう。
貼り出してから不具合を発見してあちこちボンドだらけにならないよう、窓枠や壁、巾木にも目を光らせてボンドの上にゴミや物が落ちてこないように気を配り掃除しておきます。
新しくベニヤ板を張らない既存床板を利用した貼り替えの場合、板を止めていた古い釘の頭が出ていることが多いのでしっかり金槌などで叩き込んで沈めておきましょう。
CF専用接着剤の塗布
周囲の環境が整ったらいよいよクッションフロア専用ボンドを塗っていきます。
こちらは内容量が1kgですが、一坪ぐらいのまでの洗面所床を貼るには十分な量です。
床用接着剤専用の櫛目がついたコテで隙間なく適量を塗っていきます。
奥から自分の逃げ場が確保できる順番で塗ります。
接着剤を速やかに塗り終わったらオープンタイムと呼ばれる乾燥時間を5〜10分程度とります。
乾燥時間は塗布にかかった時間や季節によって変動しますが、これぐらいの面積の場合そこまで気にする必要はありません。
クッションフロアの大きさと選び方
選び方は基本的に各メーカーからリリースされている沢山の無地、柄の中からカットサンプルのカタログかネットのHP、ホームセンターで実際に見て好みのものを見つけます。
クッションフロアの幅は1820 mmあり、ほとんどの洗面脱衣室やトイレの床に継ぎ目なく貼れます。
ホームセンターでは900幅のクッションフロアも販売されており、柄さえ気に入れば通常のトイレにはこの大きさ十分です。
ダイニングキッチン等ひと巾(1枚の幅)で足りない場合は、シーム液と呼ばれる専用の処理剤で継ぎ目を溶接します。
CF貼り前の準備作業
クッションフロアが貼る面より大き過ぎると貼りにくいので、敷居部分の伸びも計算に入れ少し大き目ぐらいで事前にカットしておきます。
慣れない内は下地の確認と清掃が終わった時点で、ほぼピッタリサイズにカットして仮合わせをしてからボンドを塗るのも一つの手です。
クッションフロアの貼り方
専用接着剤を塗り、オープンタイムをとった床にいよいよクッションフロアを貼っていきます。
クッションフロアの表面にボンドがつかないように敷いた後、平場部分をハケなどでボンドだまりが残らないように全体をしっかり押さえます。
部分的に気になる所はローラーを転がして馴染ませます。
周辺部は地ベラと呼ばれる道具を床と巾木の入隅にしっかり当てがい、ヘラの上面にカッターを入れ余分なクッションフロアを切り取っていきます。
一回のカットで切り合わせるのは至難の技ですので、クッションフロアを切り取りすぎないように何度かカッターを入れます。
また深くカッターを入れ過ぎて巾木や敷居を傷つけないように慎重に作業します。
これも慣れが必要ですがクッションフロアー切り合わせ用の専用道具もあります。
塩化ビニール製のクッションフロアは、地ベラの角などで傷つきやすいので慎重に作業しましょう。
片付けと仕上げ前の清掃
無事貼り終わったら一旦道具類を片付けて、仕上げの前にきっちり清掃します。
またクッションフロアの専用ボンドは、乾いてしまうとなかなか取れません。絞った雑巾などでよく拭いておきましょう。
取合いをコーキングで防水仕上げ
最後にコーキングで巾木や敷居の取り合いを防水処理しておきます。
コーキングはすぐに汚れるので賛否両論ですが、下地のベニヤに水が廻りにくくなるので打っておいた方が無難です。また少しクッションフロアの切り方が気になる部分も隠してくれる強い味方です。
この手の防水剤はコーキング、コーク、シーリング、シール、ボンドコーク、ボンコ、ジョイントコークなど商品名で呼ぶ人や用途、施工法など職人によって言い方はまちまちです。
クロスの職人も日常的に使用する水性のコーキングはクッションフロアにはみ出しても、水ですぐに拭き取ると簡単に取れるので扱いやすく、多くのメーカーから多彩な色がラインナップされているのでクッションフロアの雰囲気や好みに合った色を選ぶことができます。
無事クッションフロア貼り完了
無事にクッションフロア貼りが完了しました。
お疲れ様でした。