洗面台の選び方とリフォーム成功の秘訣|DIYで単水栓洗面台の取替 

リフォーム

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洗面化粧台の大きさ(規格寸法)

戸建て住宅とマンションの洗面化粧台

多くの住宅設備メーカーから発売されている洗面化粧台に関しては、戸建て住宅とマンションの区別なく基本的には同じ商品で、W(ワイド:幅のこと)で規格が統一されています。

洗面化粧台の幅(W)規格サイズ

W600(60㎝)・W750(75㎝)・W900(90㎝)が一般的に多い規格サイズと呼ばれる商品ですが、微妙な寸法でもぴったり収まる工夫がされた商品も存在します。

洗面室には洗濯機があったり給水位置などの制約もある為、同じ規格寸法の商品で交換する場合がほとんどですが、リフォームを機にサイズを変えることも勿論可能です。

洗面化粧台の高さ(H)

Hで表される高さは1.8m〜1.9mが標準のサイズで、使用する人の身長や使い勝手によって選ぶことができます。

天袋(洗面台の上部にセットで取り付ける収納)を取り付ける場合は、既存の天井の高さと相談して商品を決定することになります。

洗面化粧台選び・リフォームの注意点

衛生設備機器の承認図(しょうにんず)

洗面化粧台やキッチン・ユニットバスなど住宅衛生設備機器には、各メーカーが承認図と呼ばれる図面を作成しています。

承認図にはそれぞれの住宅設備機器の寸法や、取り付けに不具合のない給水管・給湯管・排水管・電源・ガス栓などの位置が記してあります。

給排水・給湯配管の移設

ミリ単位で表記される承認図の寸法ピッタリでなくてもある程度の融通がききますが、現状の止水栓と排水管が新しい洗面台の取り付けや納まりに問題がないかを確認して、既存洗面台の撤去後に配管位置を振り変える工事を先行します。

近年主流となっているシャワーホース機能付きの洗面台に取り替える場合は、洗面下台キャビネットの内部でホースが上下する為、給湯・給水の止水栓や排水管の位置には特に注意が必要です。

ミラーキャビネット用コンセントの移設・増設

洗面化粧台のミラーキャビネット(洗面台の上の部分)には照明とコンセントが備わっているのが一般的です。

見た目をスッキリさせる為に、電源用のコンセントをミラーキャビネットの背面に移設または増設する方法もあり、用途と希望に応じた工事内容の検討が必要です。

洗面室リフォーム成功の秘訣

リフォーム内容と費用の検討

洗面台取替えリフォームの費用は単純に同じサイズの商品を取り替える場合でも、上記項目にあるような様々な付随する検討内容があり、それによって費用が変動します。

例えば配管の移設が発生する場合は、お家の洗面脱衣室ががタイル張りかクロス貼りかでも費用が変わったり、サイズ変更の際は洗面室の壁に下地があるかないかでも工事内容が変わります。

あとは洗面化粧台入替えに際し洗面所のクロスやクッションフロアを同時に貼り替える、サイドキャビネットを新しく増やす、洗濯パンを新設したり入れ替える等、見た目と使いやすさを十分に考慮した内容の見積り費用でリフォーム工事を検討しましょう。

理想のリフォーム業者の選び方

理想は何社かのリフォーム業者と、それぞれのお家に合った工事内容の見極めと要望を固める打ち合わせを重ねた上で、提案と対応に信頼のおける工務店を選び依頼するのがリフォーム成功の秘訣です。

単水栓の洗面化粧台入替えDIY

新品の単水栓洗面化粧台

単水栓の洗面化粧台は少なくなりましたが、ネットでも購入することができます。

新品の洗面化粧台を購入すると、通常ミラーキャビネットと下台別々に梱包されて2個口で届きます。

新品洗面化粧台の梱包

洗面化粧台下台の先行準備作業

洗面台を取り替えるには量水器で給水を止める必要があります。止水時間が少なくて済むように、できる準備は先にしておきます。

準備作業がやりやすように、できるだけ広い場所で洗面下台の梱包をときます。

水栓金具とチェーン付きゴム栓の取り付け

水栓金具とチェーン付きゴム栓を洗面台の背面からしっかり固定します。

水栓・ゴム栓は下台設置後では締め付けにくいので先に取り付けておきます。

パッキンゴムは洗面カウンターの上になるように組み立てます。設置した後では締め付けにくい部分ですので、しっかり固定しておきましょう。

後からでも何とかできますが、長さがわかればこの時点で給水用のフレキシブルパイプを水栓金具につけておいた方が作業が楽です。

別売りの水道用フレキパイプ

今回の洗面台セットには単水栓金具と止水栓をつなぐフレキシブルパイプが付属されていないので準備しておきます。

水道の職人は専用の治具を使って好みの長さのフレキパイプを作りますが、5㎝刻みで様々な長さのホースがホームセンターでも販売されていますので少しゆとりを持たせた長さのホースを用意します。

洗面下台背板に止水栓用の丸穴開け

洗面台の背板はほとんどが薄いポリ合板一枚です。

現状の止水栓の位置を測って丸い穴を開けておきます。
丸穴は止水栓のワン座で隠れる大きさで良いので、余裕を持って少し大きめでも大丈夫です。

あまりシビアなφ数で丸穴を開けると、洗面下台設置の際に配管に無理な力が掛かったりしますのでピッタリ丁度の穴が良い訳でもありません。

穴開けのコツと注意点

きれいに丸穴を開けるため自在錐(キリ)を使います。

薄いポリ合板は穴を開けるときに弾けてバラけやすいので自在錐を電動ドライバーでゆっくり回すか、電動工具を使わず手で回して穴を開けます。

また洗面化粧台のセットには、配管した後から貼れる配管穴隠しのビニールプレートが付属していることが多いので必要に応じて使用します。

ミラーキャビネットの撤去

ミラーキャビネットはビス止めだけが多いので取り外しも比較的簡単です。

古くなり場合によっては錆びたビスの頭がナメないよう慌てず作業しましょう。

量水器で止水・下台の取り外し

洗面台の下台は配管と止水栓で繋がっているので、量水器で宅内への給水を止めて止水栓を一旦外します。

先にミラーキャビネットを外し、量水器で給水を止めてから洗面台の下台を外します。

量水器のバルブを閉めて止水栓と下台を取り外します。

現況はタカラのホーロー洗面台ですので、金属の背板に止水栓の部分だけを脱着できる樹脂で製造して穴開けと配管がしやすい様に設計されていました。

新しい洗面台下台の設置固定

下台の位置を決め、先ほど背板に開けた穴が給水管に合うことを確認したら、下台を壁にビスでしっかり固定します。

タイル壁にナイロンプラグを仕込み下台を取り付けます

今回のようなタイルの場合、洗面下台の位置を決めてビス止めの穴に墨をして一旦外し、ナイロンプラグを仕込んでからビスで固定します。

タイル壁にビス固定する方法とコツ

タイルやモルタル壁にしっかりビス止め固定をする場合、ナイロンプラグの穴開け用に振動ドリルとプラグに合った太さの専用キリがほしいところです。

タイルが割れないように慎重に穴を開ける必要があります。釘やクジリをタイルの墨に当てがって、金槌でコツコツと優しく叩いてタイルに傷をつけておくとキリ先が滑りません。

止水栓取付けとフレキパイプ・単水栓の接続

しっかり下台を固定したら新しい止水栓を取り付け、フレキパイプで水栓金具と接続します。

新しい止水栓とフレキパイプを水栓と接続

ここまできたら水栓のハンドルをしっかり閉め、量水器の水を開けます。

排水管用の穴あけ

下台底の点検蓋のビスを外し、排水の位置を測って丸穴を開けます。こちらも薄いポリ板の場合が多いので慎重に穴開けします。

開けた穴に排水管を差し込み、蓋をビスで止めて配管穴隠しのビニールプレートを貼れば下台は完成です。

最後でも必要があれば扉の調整もしておきます。こういった調整は電動工具は使わず、手回しのドライバーを使うようにしましょう。

ミラーキャビネット用木下地の取付け

元々はラワンの板を横張りしてミラーキャビネットの下地にしていましたが、商品とビス穴の位置が変わる為、ホワイトの60×27(ニイチ)を下地としてラワンと窓枠にしっかりとビス固定します。

ミラーキャビネット用の木下地を仕込みます

ミラーキャビネットの取付け固定

ミラーキャビネットに付属しているビスでは長すぎてガラスを割ってしまうので、短いビスに代えて固定します。

付属のビスをカットして使えばビスキャップもそのまま使えますが、今回は所持していた短いビスとセットキャップを使用しました。

しっかり固定してコンセントを繋いで照明がつけばOKです。

洗面化粧台の取付け完了

綺麗になった新しい洗面台で明るい洗面室になりました。

洗面台が新しくなり明るくなった洗面室
近頃は新品の単水栓洗面台はほとんど見ませんが、逆に可愛くなかなかオシャレです。

最後に再度、給水と排水に漏れがないかを確認して完了です。
お疲れ様でした。