岡崎城|徳川家康の生まれた城|どうする家康|愛知県岡崎市岡崎公園

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天下人 徳川家康の生まれ故郷

愛知県岡崎市康生町(こうせいちょう)

岡崎城のあるこの周辺は天下人徳川家康が生まれたことにちなんで康生町と名付けられました。

徳川家康と三河(岡崎)

混乱の戦国時代を平定し、近代日本への足がかりとなった江戸幕府を開き260年もの泰平の礎を築いた徳川家康は、三河と呼ばれたここ愛知県の岡崎市で産声をあげました。

竹千代と名付けられた家康は6歳の頃より人質として織田信秀(信長の父)の尾張、続いて今川義元の駿河と他国で10数年を過ごします。
桶狭間の合戦を期に19歳で三河に帰還し約10年後には、本拠地を後浜松城に移します。

実際にこの地で過ごしたのは人生の1/5程度ですが、波乱に満ちた生涯の出発地点である岡崎は常に彼の心の中にあり続けたことでしょう。

岡崎公園 岡崎城(竜ケ城)

別名 竜ケ城(りゅうがじょう)

竜ケ城は岡崎城の別の呼び名です。この地には竜神が住んでいたとされ、敵に城が攻められると守護神となった竜が雲で城を覆い守ったという言い伝えがあります。

徳川家康の生誕時にも竜神が現われて天に舞ったという伝説があり、こういった伝承から岡崎市の市章は宝珠を竜の爪がつかむ様なデザインになっています。

江戸時代〜現代 岡崎城と石垣

江戸時代は徳川家康が生まれた岡崎を治めるのは家格の高い譜代大名であり、多いとは言えない5万石の石高なれど岡崎城の城主になることは大名達の誇りでありました。

岡崎城 天守閣と石垣の一部

時代が変わり明治政府の方針で、新時代に不要とされた多くの城郭が撤去され堀と石垣だけが残りました。現在の天守は市民の手によって昭和34年にほぼ当時のままに復興されたものです。

岡崎公園の見頃 桜と5万石ふじ

春には日本「さくら名所100選」に選ばれた岡崎城天守閣を囲む乙川(おつがわ)、伊賀川沿い咲き誇る「ソメイヨシノ」がライトアップされます。

また4月下旬〜5月初旬には「5万石ふじ」と称えられる1300㎡にも及ぶ藤棚が美しく、愛知県の天然記念物に指定されています。

岡崎公園・岡崎城へのアクセス

【岡崎城】
愛知県岡崎市康生町561−1岡崎公園内

  • 車・バイク
    東名高速道路 岡崎IC→名古屋方面3km
    (国道1号線沿い)
    ※岡崎公園隣接有料駐車場あり
  • 電車
    名鉄 東岡崎駅→徒歩15分
    愛知環状鉄道 中岡崎駅→徒歩15分
  • バス
    ・名鉄東岡崎駅→4番 康生町経由
    →康生町下車→徒歩5分
    ・JR岡崎駅→康生方面行き
    →康生町下車→徒歩5分

岡崎公園駐車場

駐車時間通常期混雑期
7:00 〜 22:00(30分毎)150円300円
・22:00 〜 7:00(30分毎)50円50円
・24時間打切り上限額1,500円3,000円
岡崎公園駐車場料金

※混雑期は桜の開花シーズンの土日に設定されます。
(2024年は3/23、24、30、31、4/6)

【駐車可能台数】乗用車150台
【営業時間】24時間(予約制時等を除く)

岡崎公園内の見どころ

龍城堀

城までの順路を歩くと左側に本丸南を守護した水堀があります。
緑豊かな訪れる人たちの憩い場となっており、本丸への神橋と呼ばれる朱色の橋が架っています。

朱色の神橋が架かる龍城堀

本丸北 清海堀

本丸北の防衛を目的として作られたお堀です。
この地に初めて砦を築いた西郷頼嗣(よりつぐ)の法名清海入道にちなんで名付けられた歴史的価値の高い空堀です。

初代築城者の清海入道の名を冠した清海堀

パワースポット 龍城神社

岡崎城天守閣の近くに建てられた龍城神社には、徳川家康と彼を支えた忠臣本多忠勝の二人が祭神として祀られています。

家康誕生の朝に城楼上に雲と風を呼ぶ金龍が現れたとの伝説も残されており、勝負事や出世開運のご利益があるパワースポットとしても知られています。

徳川家康と本多忠勝を祀るパワースポット龍城神社

岡崎城天守閣

岡崎城天守閣の内部は1階から4階までが岡崎城にまつわる展示室、5階が展望室になっており、御城印は1階の受付近くで受け取ることができます。

岡崎城天守閣のある本丸周辺

当時の遺構や武士や町人の暮らしを分かりやすく紹介し、発掘物や刀剣、現代に続く岡崎の文化や伝統産業を紹介する展示がされています。

岡崎城天守閣

5F展望室から徳川家康が愛した岡崎城下町を見渡すことができます。

5F展望室からの徳川家康が愛した岡崎城下の眺め

【開館時間】9:00〜17:00
【天守閣入館料】
 大人(中学生以上)¥300 小人(5歳以上)¥150
 ※団体、市民割引あり・高齢者、障害者無料
 (共に証明書要)

家康公遺言碑

岡崎城天守閣の前にある徳川家康の遺言が刻まれた石碑です。

徳川家康公遺言の石碑

“自分の命は終わりに近づこうとも意思を継ぐ将軍がいるので天下は安泰です。
しかし将軍の理にかなわない政治で億兆の民が苦しむことがあれば、誰かが将軍に代わって天下をまとめるべきです。
天下は誰か一人の物ではなく、天下は天下のための天下です。
誰が徳川将軍に代わったとしても、日本に安穏をもたらし人民がその仁恵にあずかるのであれば、それが自分の本意であるので少しもうらみに思うことはありません”

戦国時代を生き抜き天下平定を成し遂げた人物の、達観の域を越えた言葉に感銘を受けます。

東照公遺訓

「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し、急ぐべからず」
有名な一文で始まる徳川家康座右の銘(遺訓)を刻んだ石碑が岡崎城の前に建っています。

岡崎城前に建つ東照公遺訓碑

家康公・竹千代ベンチ

二の丸側からの岡崎城をバックに写真撮影ができるスポットです。

二の丸(北側)からの岡崎城

地元産の御影石を使用し、石都岡崎と称される卓越した石職人の手によって造られています。

石都岡崎の石職人が造った御影石の家康公・竹千代ベンチ

本多平八郎忠勝公銅像

戦国武将最強とも謳われ数々の無敵伝説が残る、徳川四天王の一人としても名高い本多平八郎忠勝の銅像です。
有名な鹿角兜をかぶり名槍「蜻蛉切(とんぼきり)」を携え現代でも岡崎城を守っているかの様に見えます。

徳川四天王 本多平八郎忠勝公の銅像

二の丸能楽堂

かつて二の丸があった場所には本格的な能楽堂が建てられています。
能をはじめ各種の古典芸能、楽器の演奏会や発表会に利用されています。

岡崎城二の丸能楽堂

からくり時計

天守の北、二の丸にあたる広場には高さ6mほどのからくり時計塔が設置されています。
毎時00分と30分に徳川家康のからくり人形が現れ能を舞い、遺訓を語って見る人々の心を和ませます。

からくり時計塔。奥に三河武士のやかた家康館と木陰の藤棚

茶室 城南亭立札席

岡崎公園の四季を楽しみながら、ゆったり休憩のできるお茶処です。

広い岡崎公園内には落ち着いて休憩のできる施設が数ヶ所あります。

岡崎城の四季の景色を楽しめる休憩所、城南亭立札席。

【茶室 城南亭立札席】
▪︎営業時間 10:00〜16:00
▪︎定休日 第2、4月曜日(1月除く)・12/28〜1/3

NHK大河ドラマ「どうする家康」

三河武士のやかた家康館

2024年3月24日にリニューアルオープンした、徳川家康と彼を支えた三河武士を学べる資料館で、歴史好きにはたまらない、戦国時代にちなんだお土産なども販売されています。

リニューアル前はNHK大河ドラマ「どうする家康」イベント会場になっており、ドラマで使用された衣装や小道具などが展示されていました。

2022年当時 どうする家康 岡崎 大河ドラマ館

※大河ドラマ館は2023年1月に終了。

【開館時間】9:00〜17:00(入館16:30まで)
【休館日】12/29〜12/31
【入館料】大人¥400 小人¥200
     岡崎城・三河武士のやかた家康館共通チケット
     大人¥650 小人¥320

多目的広場 どうだん家康公!!

公園駐車場に隣接する多目的広場は菅生曲輪(すがうくるわ)のくつろぎ場所としても親しまれています。

2022年はNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ〜おもてなしの城下町〜をコンセプトに様々なイベントや出店に訪れる人たちで賑わっていました。

多目的広場のオブジェ

東隅櫓

明治時代初頭まで存在した東隅櫓を2010年に再建したものです。
かつての東曲輪にあり当時は二の丸までの進路を守る砦でもありました。

大河ドラマ館の開設期間中、岡崎城発掘調査の成果パネルを展示するスペースになっています。

駐車場から東隅櫓と多目的広場

岡崎城のカラーマンホール

デザインマンホール

岡崎城のカラーマンホールは岡崎城公園のそばを流れる乙川の堤防道路、通称「竹千代通り」に設置されています。

岡崎城天守閣と「全国 桜の名所100選」に選ばれた岡崎公園の桜、岡崎伝統の夏の風物詩「三河花火」がデザインされています。

岡崎城天守閣・岡崎公園の桜・三河花火がデザインされたマンホール

マンホールカード

岡崎公園内の「三河武士のやかた家康館」にてマンホールカードが配布されています。

岡崎市岡崎公園内で配布されているマンホールカード

2022年「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」開催期間前後は「茶室 城南亭立札席」で受け取ることができました。