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もう随分前から家族の訴えがあったトイレと洗面室の寒さ対策。
この冬ついに重い腰を上げてみた ぱぴりすです。
DIYで冬の寒さ対策。中空ポリカ板で作る断熱内窓
ポリカーボネートとは
ポリカーボネートは屋外のテラス屋根や波板にも使用されており、耐候性が高く硬い割にバリッと破損しにくい柔軟性のある素材です。
また断熱性も高く光の透過性もガラス並みの性能を誇り、かつ比較的加工もしやすい素材ですので屋内DIYの二重窓にも最適の素材と言えます。
中空(ちゅうくう)の利点と断熱効果
中空とは基本的にはダンボールと同じ構造を指し、多くのメーカーが製造販売しています。
薄いポリカ板で空気層を挟み込む中空ポリカーボネートの構造は、強度を高め反り・たわみを少なくする上に材料を軽くする利点があります。
空気層が断熱効果を生むという観点から見ても、内窓に使用すればプラスアルファの効果を期待できます。
トイレ二重窓DIY【準備編】
まずは材料や道具の準備です。材料はDIYの聖地ホームセンターで購入。道具はとりあえず家にあるものでやってみます。
材料調達。ホームセンターにGo!
買ってきましたよー!それぞれ説明します。
- マスキングテープ
- 両面テープ
- 樹脂ガラス戸レール 上用と下用
- 中空ポリカーボネート板
- 樹脂配線カバー 取っ手用
※マスキングテープや両面テープも種類は色々ありますが、幅で云うと レール>マスキングテープ>両面テープ がベストです。
今回は在庫の中で一番細いものを購入しました。厚みも薄く接着力の弱い安価品で大丈夫です。
※かなり昔からある樹脂ガラス戸レールは、色と幅それぞれ2種類ずつの在庫がありました。溝幅はポリカ板厚+1ミリの5㎜、色は好みで選びましょう。
※購入した中空ポリカーボネート板のサイズは W910*H1820*t4です。今回計画している洗面室とトイレ2箇所の小窓はこれ1枚で足ります。
※今回は取っ手用に両面テープ付きの配線カバーを購入しましたがもっとお洒落なもの、家にあるもの、100均の可愛いものと何でもOKです。
用意する道具類
簡単な作業でもあれば便利な道具は沢山ありますが今回は最小限でやってみます。
- カッター
- ミニ差金 ( L型定規 )
- シャープペンシル or 鉛筆 & マジック
- 細目のこぎり
- メジャー
- ハサミ
こんな感じですか。作業後の写真なので残ったレールも写っています。レール溝の深い方が上用、浅い方が下用です。
カッターは好みと用途によりますが、硬いポリカのカットは大きいストッパー付き(ネジで刃を固定するタイプ)が安全です。
トイレ二重窓DIY【実践編】
清掃
まずは内窓設置場所を綺麗に掃除することをお勧めしますが、濡らしてしまうと乾くまで作業ができないので注意です。
小さなゴミやホコリを除去しておくことで、仕上がりの精度と耐久性を高めます。
トイレ窓の現状確認
トイレ窓の断熱対策現況です。
断熱材として梱包に使うプチプチ(緩衝材)を使用し、その上にプラダン(プラスチックダンボール)が貼られています。
まるで台風被害後の応急処置のような状況です。
引違い二重窓の設置計画
今回はサッシのアングルピースと呼ばれる黒い四方枠の内側窓枠に、中空ポリカ板を使って断熱引違い窓を新設してみようと思います。
内窓を取付ける寄り位置は、既存窓のクレセントと呼ばれる錠の可動範囲や窓枠の使用状況によっても検討が必要です。
マスキングテープで養生
上下のレールがくる箇所に、まずは粘着力の弱いマスキングテープを貼ります。
直接窓枠に両面テープでレールを貼ってしまうと、失敗した時や内窓が不要になって外す時に窓枠のシートごと捲れたりと後が大変になります。
今回購入したマスキングテープはレールのより数ミリ幅の広いものですので、室内からチラリと青色が見えない様に気をつけてレールを取付けようと思います。
樹脂レールのカット・取付け
メジャーで窓枠の内寸を計り差金とシャープペンシルで印を付けて、できるだけ直角にレールを切ります。
床やノコギリが痛まないよう、また切りやすいように木材の台などあると良いです。
ハサミやカッターでも切れなくはないですが、細目の手ノコで切ってから爪やカッター刃の峰打ちでバリを取るのが綺麗です。
長すぎず短すぎず難しいポイントです。くれぐれもケガのないように・・・。
切ったレールを一度置いてみて、長さが良ければ裏に両面テープを貼ってマスキングテープの上に真っ直ぐ取り付けます。
樹脂レールは若干しなり(たわみ)ますので曲がって付けないよう要注意です。
中空ポリカーボネート板の採寸・カット加工
いよいよ寸法を取って中空ポリカーボネート板をカットします。床を切らないよう平板の上で厚めで真っ直ぐな木定規を添えて切りました。
台や定規はなんでも良いのですが、定規は薄いとカッターの刃が走って危険なので分厚めがお勧めです。
一見簡単そうに見えますが寸法決め等含めて一番難易度が高い作業です。くれぐれも慎重に!
ポリカ板はダンボールやプラダンより硬いので一気には切れません。
定規のズレや怪我に細心の注意をはらいながら、何回かカッターを走らせ少しずつ切断していきます。
今回の最重要ポイント!
障子はまず深い上のレール溝に入れきってから浅い下のレール溝に落とすことで倒れなくなります。上レールの溝が深い理由はそこにあります。
ポリカは多少しなるので入れやすいですが、高さの寸法は動きにも影響する最重要ポイントですので最初は気持ち長めに切り様子を見ながら調整しましょう。
※窓枠の内寸が場所によって違ったりもします。私は今回右と左で2ミリ高さを変えたりしました。
ポリカ板の幅は召し合わせと呼ばれる重なり部分が、既存の窓と同じになる寸法でカットしました。
クレセントその他で制約がなければ幅は自由です。
取っ手の検討・取り付け
引違い戸の場合、手前の建具が奥の取っ手に当たって窓の開口域が変わるので、取手の取付には検討が必要です。
我が家はほとんど窓の開閉がありませんが一応取手を付けました。
取っ手は摘めれば何でもいいのですが、今回は両面テープ付きで安価かつ大量に作れるコスパに優れた配線カバーを用意しました。
これもレールと同様できるだけ直角にカットします。バランスをみて長さはお好みでいいと思います。今回は7cm位にしました。
ポリカ障子の完成です。
内窓開閉の初動で引っかからないように、念の為ハサミでポリカ障子の角を下レール内でわずかに斜めカットしました。
通常建具は向かって右側が前ですが、使い勝手で変えてもいいと思います。
レールの奥からはめていきます。
トイレの断熱二重窓完成
買い出しから小一時間、トイレの断熱ポリカ二重窓完成です。
ピシッと閉まって気密が保てればOKです。
ジョイナー・コの字役物(やくもの)
今回は使用しませんでしたが、既存窓枠の垂直具合で縦にスキマが気になる場合、ジョイナーやコの字と呼ばれる樹脂のカブセ役物をポリカ板の小口に取り付けて、その飲み込み深さで縦の通りを調整する方法もあります。
こういった役物は上下のレールと干渉しない長さで取り付けをするか、ジョイナーの厚みが入る幅のレールを用意する必要があります。
凄すぎる洗面室の窓にポリカで内窓DIY
続けて洗面室の窓にもポリカ二重窓を設置しました。
洗面室窓のビフォーアフターです。あまり気にしていませんでしたが改めて見ると結構アレでしたね・・・
ビフォーアフター:明るくなった洗面室
洗面脱衣室の現況は、プチプチの上におそらく100均のレジャークッションシートを貼っていました。
ポリカーボネートの内窓に入れ替えると洗面室も随分明るくなりました。設置の仕方はトイレの窓と同じです。
結露でふやけた窓枠
洗面室の窓はガラスに貼った緩衝材とレジャーシートが接触して、結露の水分が伝わり少し窓枠材のシートがふやけてました。
気付かず放置していれば被害が広がっていたことは明白ですので、今回思い立って良かったと思います。
防寒対策 内窓DIYを終えて
家族の声
窓断熱を切望していた家族達の反応は『 前と全然違う!』『 綺麗になった!嬉しい!』『 前より暖かい!』『 気付かんかった!』『 ぱぴりすって何?! 』等なかなか高評価をいただきました。
あとがき
今回は窓枠に物を置く前提で既存窓に接近して内窓を新設しましたが、断熱の観点から見れば窓と内窓の間(空気層)が広いほど断熱効果は高まります。
また現況窓の開閉頻度や結露等、それぞれの環境でも工夫の内容は変わってくるかと思います。
1月30日に取付して約1ヶ月経ちましたが今のところ不具合はありません。
また様子を見ながら気付きがあれば更新していこうと思います。それではまた!