ピストン吸入式万年筆|ボトルインクの入れ方|ペリカン クラシックM205

万年筆

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ぱぴりすです。近頃マイブームの万年筆。
ひと手間かかるレトロ感も、人気の秘密なのかも知れません。

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ピストン吸入式のペリカン万年筆

PelikanクラシックM205

今回は本体にインク吸入装置が備わったピストン吸入式と呼ばれるタイプのペリカン万年筆とボトルインクを購入しました。

pelikanのボトルインクと吸入式万年筆

ペリカン(Pelikan)はスイスに本社を置く文房具、オフィス用品メーカーです。

美しい万年筆の種類も豊富で日本でも人気があります。

インク補充方法の種類とメリット

両用タイプ

前回購入したプラチナ万年筆はインクカートリッジとインクを吸引するコンバーターがそれぞれ別体で併用できる両用タイプでした。

インクカートリッジ式は既にインクが充填されたカートリッジを交換するだけなので、インク吸入の手間がなく手軽です。

コンバーター式はピストン吸入式と同じくボトルインクからインク補充する必要がありますが、ピストンに不具合が生じてもコンバーターだけを新しく交換できます。

ピストン吸入式万年筆

今回の万年筆は本体にピストン吸入装置が組み込まれた、言わば1体構造タイプです。

このタイプはボトルインクが必要でインクカートリッジは使えません。

①の尻軸を回すと内部のピストンが連動して動きインクを吸入し、②のインク窓(インクビュー)からインクの残量を確認することができます。

インクビュー:インクの残量が分かる半透明部

ボトルインクを使用するピストン吸入式は、インクの固着が少なく一度に多くのインクを充填できます。

吸入とは逆に排出も可能ですのでインクのロスなく色をその都度変えて書く楽しみもあります。

ピストン吸入式インク補充手順

インク補充の準備

インクが溢れると大変なので紙を敷き、拭き取り用のティッシュ等も用意しておきます。

準備OK。万が一に備えて紙を敷いておきます。

尻軸を回しピストンを下げる

最初にペン先を下に見て尻軸を反時計回りで回転させ、手応えのある所まで内部のピストンを下げます。

一杯までピストンを下げます。この状態で準備OKです。

回転時は力の入れすぎには注意です。
尻軸部のシルバー部分と本体(胴軸)の間に隙間ができて正解です。

尻軸を回すと胴軸との間に隙間ができます。

ボトルインクに浸けてインクを吸入

ボトルインクのキャップを開け、ペン先と首軸に少しかかる所までインクに浸けます。

瓶にペン先が当たらないよう慎重に・・・。

いよいよインクの吸入です。

首軸までボトルインクに浸けたまま尻軸を時計回りでゆっくり回転させると、ピストンが戻り同時にインクが吸い上げられていきます。

気泡が入るようなら何度かピストンを上下させて追い出します。

気泡ができるだけ入らないように吸入していきますが、インクの充填量が多少かわるだけなのでそこまで気にする必要はありません。

胴軸と尻軸がぴったり元通りに合えば一旦インクの吸入は完了です。

インクロスを減らす最後のひと手間

吸入後すぐに仕上げの拭き取りをすれば、万年筆が汚れやすく結構な量のインクが無駄になるので最後にひと手間加えます。

尻軸を再びゆっくり反時計回しでピストンを下げ、インクを2.3滴ボトルに戻します。

インクを数滴ボトルに戻します。

続けてペン先を上に向け尻軸を時計回しでペン先に溜まったインクを吸引します。

ペン先に溜まったインクが吸い込まれていきます。

再度胴軸と尻軸がぴったり付けばインク補充完了です。

余分なインクの拭き取り

最後にペン先を労わりながら柔らかい布かティッシュで優しく拭き取ります。

半透明のインク窓にたっぷりインクが入っています。

ボトルインクのキャップはしっかり閉めて日光の当たらない場所で保管しましょう。

試し書き

インクカートリッジ式は、ペン先にインクが行き渡って書けるまでにタイムラグがありましたが、インクボトル吸入式の場合は充填後すぐに字が書けます。

無事インク補充完了です。

万年筆の魅力

ペリカン万年筆 スーべレーン

今回購入したPelikan『クラシック』シリーズは比較的リーズナブルなモデルです。

ペリカン万年筆で有名な『 スーべレーン 』
まだ身の丈に合いませんがいつかは使ってみたいモデルです。

万年筆を製造しているメーカーは国内外合わせると両手の指では足りないほど多くあり、それぞれが何種類もの魅力的な万年筆やインクをラインナップしています。

これからの万年筆

一見手間がかかって不便に感じるインクの補充も発明された当時は画期的で使う人々の中では感動の嵐だったと想像できます。

携帯電話にスマホが生まれたように手軽なインクカートリッジ式が生み出され、インク固着のほとんどないボールペンの発明を経てもなおボトルインクが必要なピストン吸入式万年筆は生き続けています。

デジタル社会の現代ですが、これからも万年筆との出会いを大切に「 書くこと 」を楽しみながら続けていきたいと思います。