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養蜂体験プロローグ
養蜂家Tさんからの電話
ゴールデンウィーク前のとある日。
玄関を出ようとしていると、LDKから嫁の呼ぶ声がします。
待って!待って!
「・・・・・・・・」
ちょ、ちょっと待って!
何回も言うやん
待って!Tさんから電話!代わって!
おー!!よっしゃ!
以前不思議なご縁でお世話になった、養蜂家のTさんが突然TELをくれました。
何やら蜜蜂の分蜂なるものが始まっているらしく、「 近々ニホンミツバチの巣箱を一緒に見に行くか? 」とのお誘いです。
話はまたしてもトントン拍子に進み、5月5日の子供の日に巣箱の初見学に行く事になりました。
めっちゃ楽しみーー!!
ニホンミツバチの習性
分蜂(ぶんぽう)
ニホンミツバチの習性に、分蜂と呼ばれるものがあります。
これはミツバチの巣に新しい女王蜂が誕生すると、古い女王蜂が働き蜂達を連れ新天地を求めて巣を出ていくことを言います。
蜜蜂達が気に入る条件の良い場所に巣箱が置いてあると、その新天地に選ばれ養蜂が成立するらしいのですが・・・。
「そんな上手く行くものですか?」正直な感想でした。
養蜂家Tさんは車で小一時間圏内の数ヶ所の山に何十個もの巣箱を設置しており、分蜂シーズンが近づくと、こまめに巣箱の様子を見に行きます。
数日前に分蜂したミツバチがTさんの巣箱に入っているのを確認して、我々に見せてやろうと連絡をくれた様です。
ニホンミツバチの巣箱見学
見学当日
いよいよ初めての巣箱見学当日です。
自家用車で養蜂家Tさんの車に付いて走ります。
車で30分程走った山裾で車を停めました。
「一応これ付けとき!」
養蜂家が被っている防護メッシュのついた麦わら帽子を装着して山に入ります。
初めて見る日本蜜蜂の巣箱
実物を見るのはこれが初めての、ニホンミツバチの巣箱です。
よく見る重箱を積み重ねたような形状ではなく、それぞれ一つの箱体になっています。
まだ全ての巣箱に分蜂ができていないそうですが、あちこちでミツバチの気配がします。
まるでお堂が並んでいるような風景です。
初めて出会う日本蜜蜂
近所で見かける蜜蜂は西洋蜜蜂(セイヨウミツバチ)ばかりです。
日本蜜蜂の実物は、西洋蜜蜂より黄色味が少なく小ぶりで黒っぽく見えました。
分蜂して間がないので、まだまだ数が少ないそうですが結構います。
・・・なかなか可愛いです。
どの巣箱でも、次々に働き蜂が花粉をたっぷりと足に付けて持ち帰ってきます。
気になる巣箱の中
Tさんがいくつかの巣箱の蓋を開けて、中を見せてくれました。
刺されないか心配しながら覗くと、レアだと思っていたニホンミツバチがウジャウジャいます。
「分蜂してから間がないのでまだ少ない」との事ですが、相当な数の蜜蜂です。
一見ただの木箱に見える巣箱の中で、立派な蜜蜂の巣が完成しつつありました。不思議です。
ミツバチ達もこんなに密集して、よく自分の仕事ができるものだと感心します。
気になる門番蜜蜂
見ていると、どの巣箱からも出てくる偵察部隊?的なミツバチ共が特に可愛かったです。
門番蜜蜂「 なんだお前達。見ない顔だな! 」
数匹で様子を見るように巣箱から出てきて、少し匍匐(ほふく)前進気味に構えて周囲を見張っている様に見えました。
門番蜜蜂「 ・・・Tさんじゃないな!? 」
気持ち目つきと眼光も鋭い気がします。
門番達をよそに、働き蜂たちは相変わらず花粉を足一杯に付けて帰って来ては出ていきます。
ニホンミツバチたちは、小さな体でそれぞれの役割を一心に頑張っていました。
今回やっと嫁の言う「健気」の意味が少し分った気がします。
ミツバチめっちゃ可愛かったーーー!!!
今後の養蜂スケジュール
次回の楽しみ
養蜂家Tさんの今後は、週に2、3回ぐらいのペースで巣箱を見て回り、7月頃に一部の巣箱から蜂蜜を採取するそうです。
「また声掛けるから、次はタッパ持っておいでや!」
気のいい元気なTさんの蜂蜜と、またミツバチ達に会えるのが少し楽しみです。