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名勝地 日本平
名勝(めいしょう)
名勝とは景色の良い土地や美しい景色を指し、国が指定する文化財の種類の一つで文化財保護法により定められます。
日本平は有名な名勝地であり静岡県立自然公園にも指定されています。
日本平(にほんだいら)
景観の美しい標高307mの丘陵地一帯を日本平と呼び、久能山東照宮はその南端に位置します。
日本平からは富士山をはじめ南アルプスの山々、駿河湾や三保松原など360°の美しいパノラマビューを楽しめ、お茶で有名な静岡県において有数の茶産地でもあります。
久能山東照宮へのアクセス
静岡鉄道 日本平ロープウェイ
久能東照宮と日本平の山頂部を結ぶ全長約1,065mのロープウェイです。
10〜15分間隔で2台のゴンドラが100m近い高低差を行き交います。
【日本平ロープウェイ乗り場】
- 車・バイク
日本平久能山スマートインターより約20分
東名静岡・清水インターより約40分 - 電車・バス
JR静岡駅→しずてつジャストライン日本平線
→終点「日本平ロープウェイ」下車 約45分
※日に数本、静岡駅から乗り換えなしの久能山下行きのバスも運行しています 約50分 - JR静岡駅よりタクシー(小型)
料金は約4200円 約30分
※無料駐車場200台あり
片道約5分、美しい景色を眺めながらの空中散歩です。
【運行時間】
日本平駅発 9:10〜16:45
久能山駅発 9:30〜17:00
【ロープウェイ運賃】
大人往復¥1,250 片道¥700
子供(4〜12歳)往復¥630 片道¥350
◼︎ロープウェイ往復・東照宮拝観・博物館
3点セット券
大人(高校生以上)¥1,950 中学生¥1,470 小学生¥880
◼︎ロープウェイ往復・東照宮拝観 2点セット券
大人(高校生以上)¥1,750 中学生¥1,450 小学生¥830
石鳥居からの表参道(徒歩ルート)
久能山東照宮へのアクセスは表参道と呼ばれる山の麓の石鳥居から17曲り1,159段の階段を登って本殿前まで徒歩で行くルートもあります。
表参道は日本平ロープウェイが昭和32年に開通するまで唯一の参拝路でした。
国宝 久能山東照宮
徳川家康と東照宮
戦国時代に天下統一の偉業を成し遂げた徳川家康は、元和2年(1616)に隠居地の駿府城にて75歳の生涯を終え、遺言により駿府城からほど近いこの久能山に埋葬されました。
その後2代目将軍徳川秀忠により久能山城があったこの地に久能山東照宮は建立されました。
神君(神)となった徳川家康を御祭神とする神社は東照宮と呼ばれ全国各地に建立されました。
徳川家康の霊廟として、日本で最初に創建された東照宮、ここ久能山東照宮の御社殿は2010年に国宝に指定されています。
【久能山東照宮社殿拝観料】
大人¥500 子供(小中学生)¥200
朱塗りの楼門(ろうもん):重要文化財
社務所で受付を済まし、順路を歩くと程なくして美しい立派な朱色の楼門が現れます。
豪華な楼門は元和3年(1617)建造で現在は重要文化財に指定されています。
前面の額には御水尾天皇(在位1611〜1629)の御宸筆による「東照大権現」の文字があるため勅額御門とも称されています。
楼門中央の蟇股(かえるまた)には平和の象徴である獏(ばく)の色鮮やかな彫刻が施されています。
金の狛犬と獅子
楼門表側、左右の格子戸内には木像の随身(ずいしん/護衛者)が安置されており、楼門の裏側には左右の金剛柵内に金色に輝く狛犬と獅子が鎮座しています。
久能稲荷神社
楼門をくぐって右側に現れる、東照宮創建前から山上の愛宕神社の前に鎮座していたと伝わる末社稲荷神社と末社厳島神社の合殿です。
明治時代の暴風によって社殿が倒壊し、山上から楼門内の現在地へ遷座されたと伝わっています。
家康梅
梅が大好きだった徳川家康は第十一男 頼房(水戸初代藩主)の出産を祝って浜松城内に梅の木を手植えしました。
その後梅の木は水戸に移され、静岡の梅園にて接木育成されこの場所に植樹されました。
神厩(しんきゅう):重要文化財
東照宮創建当時は徳川家康の愛馬を飼育していた厩です。
愛馬は亡くなった後、家康の廟所石垣の隅に埋葬されたと伝わっています。
現在は、有名な名大工の左甚五郎作と伝わる白い木像の神馬が納められています。
鼓楼(ころう):重要文化財
創建当時は鐘つき堂でしたが、明治時代の神仏分離に際し鐘を太鼓に替え名称も鼓楼と改め現存することができました。
神庫(しんこ):重要文化財
久能山東照宮博物館ができるまでは神社に伝わる数々の宝物を納める宝物庫でした。
奈良にある宝物庫、正倉院と同じ校倉(あぜくら)造りの建造物です。
唐門(からもん):重要文化財
国宝御社殿の拝殿正面にある門が唐門です。
唐門の屋根は銅瓦の本葺、黒漆塗の四方唐破風造の門で羽目板に唐獅子牡丹、黒松に鳥の透彫があります。
唐門は現在通り抜けはできず、社殿へは向かって右側の階段を登り参詣します。
玉垣:重要文化財
玉垣は御社殿の周囲にめぐらされた垣をいいます。
一枚の板を彫り上げた透彫に生彩色を施された彫刻が合計で106枚あり、多くの動物が家康の愛した満開の梅や蒲(がま)の穂、枇杷(びわ)や栗の実、五穀とともに刻まれています。
国宝 御社殿(拝殿・石の間・本殿)
国宝の社殿は正面が参詣のための拝殿、奥が徳川家康を祀る本殿、二つをつなぐ石の間からなる権現造りと呼ばれる様式で建てられています。
御社殿には徳川家康とともに天下を統一へ導いた豊臣秀吉、織田信長が祀られています。
手の込んだ眩しいほどの豪華絢爛な造りです。
これだけの社殿が着工から僅か1年7ヶ月で造営されたというのは驚きです。
逆さ葵(さかさあおい)
「完璧な建物は完成と同時に崩壊が始まる」
という伝承から、わざと定石と違った箇所を作る言わば験担ぎのような発想の造作は全国各所の有名神社仏閣で見られます。
久能山東照宮の国宝社殿、下の画像にもそれがあるのがお分かりになりますでしょうか。
ヒントは徳川家の家紋、三つ葉葵の葵紋(あおいもん)です。
御社殿左面の垂木飾りに合計3つの逆さ葵を見つけることができました。
( 居合わせた方が答えを教えてくれました。)
将軍家の家紋をわざわざ逆さまにするほどに、この伝承は効力があるのかも知れません。
廟門(びょうもん):重要文化財
本殿の左奥(西側)にあり家康の廟所に通じる廟門です。
かつては御宝塔御門と呼ばれたこの門には金地鳳凰牡丹の絵があり重要文化財に指定されています。
廟所参道:重要文化財
家康公に仕えた武将たちが奉納した石灯籠が並ぶ廟門から神廟までを廟所参道と呼びます。
厳かな雰囲気の漂うこの参道もまた重要文化財に指定されています。
徳川家康の神廟(霊廟):重要文化財
創建当時は木造であった神廟を3代将軍 徳川家光が石造りに替えたものが現在に至る宝塔です。
徳川家康の遺命により西向きに建てられた神廟の先には、松平家の菩提寺大樹寺と家康が生まれた岡崎城があり、さらには京にまで続いています。
霊廟の片隅に徳川家康公の愛馬も埋葬されたと伝わります。
戦国武将が戦場で命を共にする馬をいかに大切にしていたかを窺い知ることができます。
楠の大樹「金の成る木」
神廟の右側にそびえる楠の大樹があります。
これは徳川家康の「金の成る木」の逸話に相応しいと紹介されています。
家康:「金の成る木を知っておるか?」
家臣たち:「???」
家康:おもむろに自ら筆をとり3本の木を描き、
程良き・慈悲深き・正直と書かれました。
そして皆に「これを常々信用すれば必ず富貴が得られよう」と仰せられたそうです。
後に細川忠興が左右に6本の枝を描き「早起き・潔き・辛抱強き・油断なき・養生よき・家内睦まじき」と書き加え、富貴と繁昌の象徴であるこの「金の成る木」を写し家の者に教えるよう命じたと伝わります。
久能山東照宮博物館 名宝展
【徳川歴代将軍 名宝展】
約400年前にスペイン国王から贈られた洋時計や徳川家康が実際に使っていた調度品や武具など数々の歴史の名宝が納められています。
徳川家康から15代徳川慶喜まで歴代将軍の鎧がズラリと並ぶ圧巻の展示内容です。
松平元康時代の有名な金色の鎧「金陀美具足」や、家康が関ヶ原の合戦、大坂夏の陣で着用したと伝わる前立がシダの葉の形をした「歯朶具足」も収蔵されています。
【入館料】
社殿+博物館共通券
大人¥800 子供(小中学生)¥300