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南海フェリーの南海四国ラインは、2艘のフェリー「あい」と「かつらぎ」が約2時間をかけて和歌山港と徳島県港を行き交う航路です。
本州と四国を結ぶルートは明石海峡大橋・しまなみ海道・瀬戸大橋などもありますが、ゆったり海路をゆくフェリーの活用は車で行く旅行やバイクツーリングにもおすすめです。
近畿と四国を結ぶ南海フェリー
南海四国ライン
南海四国ラインは真夜中を含む1日8便(季節等により9便)、片道約2時間の航行です。
乗船中は甲板から海の景色を眺めるのもよし、タオルケットなどを持ち込み仮眠するもよし、ゆったり自由な時間を過ごすことができます。
南海フェリーの時刻表
▪️和歌山発〜徳島着 | ▪️徳島発〜和歌山着 | |
1便 | (※1) | (※1) |
2便 | 2:40 〜 4:55 | 2:45 〜 5:05 |
3便 | 5:30 〜 7:35 | 5:30 〜 7:50 |
4便 | 8:25 〜 10:30 | 8:00 〜 10:10 |
5便 | 10:35 〜 12:50 | 10:55 〜 13:05 |
6便 | 13:40 〜 15:55 | 13:20 〜 15:40 |
7便 | 16:20 〜 18:30 | 16:25 〜 18:40(※2) |
8便 | 19:10 〜 21:25 | 18:55 〜 21:15(※2) |
9便 | 21:50 〜 24:05 | 21:50 〜 24:10 |
(※2)土日祝:7便和歌山着18:35、8便和歌山着21:05
車・バイクのフェリー乗船方法
【車・バイクの南海フェリー乗船手順】
- 和歌山港フェリーターミナルで乗船券購入
- 乗車して車両待機場へ移動
- 待機場入り口の係員に乗船券を渡す
- 車両に乗ったまま列に並んで待機
- 出航時間が近づくと並んだ順番で乗船
※出航までにこういった一連の流れがありますので、最初のフェリーターミナルには少なくとも出航時間の30分前に到着しておくと安心です。
和歌山港フェリーターミナル
フェリーターミナルは南海フェリーを利用する際、最初に訪れて乗船券を入手する場所です。
和歌山港フェリーターミナル内にある車両切符販売窓口で、南海フェリーの乗船券を当日でも購入することができます。
WEB予約・電話予約していた場合も、最初にこちらへ来て乗船手続きが必要です。
チケット販売以外にも椅子が並ぶ待合スペースや土産物を購入できる売店、ランチや軽食を楽しめる飲食店もあります。
アクセス
【和歌山港フェリーターミナルの住所】
和歌山県和歌山市湊2835−1 和歌山港FT(南海フェリー)
南海フェリー徳島行き 車両待機場まで
チケットが入手できたら、ターミナル沿いの国道16号線を横切る形で「フェリー前」交差点を海へ向かって直進します。
南海フェリー乗り場 車両用入口
フェリー前交差点から防波堤沿いを左折して直進、すぐ右側に看板のある南海フェリー乗り場 車両用入口を入れば車両待機場です。
チケットの手渡し
車両用入口から車両待機場に入ると係員さんが立っていますので、車の窓から(バイクの場合は跨ったまま)チケットを渡します。領収書を兼ねた乗船券(控)はしまっておいて大丈夫です。
南海フェリー徳島行き 車両待機場
車両待機場では係員さんの誘導に従い、入場した順番で列になって並びます。
目と鼻の先にある和歌山港乗り場からフェリーに乗り込むまで、乗車したまま順番を待ちます。
徒歩で乗船する場合
徒歩で乗船する場合は道路を横断する必要がなく、南海電車 和歌山港駅やチケットを購入したターミナルから屋根付きの連絡橋を渡り直接フェリーに乗船できます。
和歌山港乗り場からフェリーに乗船
南海フェリー「あい」
今回初めての乗船となる「あい」は、2019年に造船されたまだ新しいフェリーです。
ちなみに「あい」の全長は108m、幅17.5m、旅客定員427名、最大で8tトラック37台分の搭載が可能です。
フェリーの後部ハッチから乗船
出航時間が近づくと開いたフェリーの後部ハッチから、係員の指示に従い順番に乗船します。
船底に並べて駐車
5〜6台いたバイクは車とは別の列に並び、最初に乗船して左前方に横並びで駐車します。
車は列ごとに並べて駐車しますが、切り返しなどなくスタッフの誘導でゆっくり直進・停止するだけですので難しくありません。
車やバイクが停車すると、係員がタイヤに輪止めを置いてくれます。
バイクの転倒対策
輪止めに加えてバイクの場合はハンドル等からロープで床に固定してくれますので、転倒防止などの対策や準備は特に必要ありません。
客室へ移動
無事に駐車できたら一安心、貴重品やヘルメット等を持って上階の客室に移動します。
最新フェリー「あい」にはエレベーターも設置されていますが、数ヶ所ある階段からもスムーズに客室に上がることができます。
フェリー「あい」の船内
フェリー「あい」の船内は、子供時代に乗船した懐かしい面影(?)がありますが、新しいこともあってか当時よりも明るく広々とした印象です。
客室フロアのじゅうたん席
昔ながらの席割りなどのない、壁掛けテレビのある広々とした自由スペースです。空いていればゆったり寝転んで仮眠をとることもできます。
靴は脱いで上がりますが、下足箱の前はバリアフリー化され段差がなくなっていました。
優先席・女性席
じゅたん席にはお年寄りや体の不自由な方のための優先席や、安心してくつろげる女性席もあります。
テーブル席・椅子席
お弁当などを持ち込んで食べることができるテーブル席やリクライニング機能付きの椅子席、他にもソファー席・コンセントを備えたビジネス席など思い思いにくつろげる場所がたくさんあります。
赤ちゃんるーむ
赤ちゃんのお世話も安心な育児ルームもありました。
グリーン席
客室フロアから更に階段で上がるリクライニングシートが完備された特別席です。
別料金にはなりますが、船が進む方向をゆったりソファーやリクライニングシートから眺めながら落ち着いた海の旅を楽しむことができます。
【グリーン席の料金】
・WEB予約 ¥500(席指定可)
・当日券購入¥1,000(船内でのみ販売)
甲板から眺める空と海の景色
紀伊水道をゆったり潮風を感じながら進む航行は心地よく、青い空と広い海、遠くの船舶などいくら眺めていても飽きることがありません。
最上階の展望デッキ
最上階にあるブリッジ(操舵席)の後方部分は、開放感のある展望デッキとして開放されています。
徳島港に到着・下船
徳島に到着すると船首の一部が大きく上にガバッと開き、車両用の橋が降ろされます。
下船時は乗車した順番に、そのまま前向きでフェリーから降りることができます。
徳島の地に降り立つと、南海フェリー公式キャラクター「阿波野まい」が四国名物・阿波踊りの装いで出迎えてくれます。
南海フェリー徳島港のりば
下船時は立ち寄る必要はありませんが、フェリーで和歌山へ向かう際にはこちらに立ち寄ります。
アクセス
【徳島フェリーのりば】
徳島県徳島市南沖洲5丁目7−39
ドライブスルー方式で乗船券を購入
和歌山フェリーターミナルと異なり、徳島港では車やバイクで建物の裏側へまわりドライブスルー方式で乗車したまま乗船券を購入します。
自動車のフェリー乗船料金
自動車に乗って乗船する場合、乗船券の料金は船積する車両の長さによって変わり、料金には運転者一名分の旅客運賃が含まれています。
自動車の車両運賃(運転者1名の旅客運賃含む)
【自動車の車両長さ別運賃】
- 〜3m未満 ¥9,400
- 〜4m未満 ¥11,200
- 〜5m未満 ¥13,200
- 〜6m未満 ¥15,000
※2024年10月現在。それぞれ燃油調整金¥1,800・消費税を含む。燃油調整金は四半期ごとに見直され金額が改定されます。
旅客運賃
旅客運賃とは車両や徒歩にかかわらず、乗船する人数に対して一律にかかる料金です。
車の場合は運転者以外の乗船者が対象です。
【旅客運賃】※2024年10月現在
- 大人料金 ¥2,500
- 小児料金 ¥1,250
南海フェリーに安く乗る方法
WEB予約
事前のWEB予約でフェリー料金が少しお得になるサービスもあります。
参考:南海フェリー WEB予約割引
旅行サイトでタイアップした旅館を探す
旅行サイトから南海フェリーとタイアップしているホテルや旅館を選んで予約すれば、宿泊料金やフェリー代がお安くなる場合があります。
バイクのフェリー運賃
バイクで南海フェリーに乗船する場合、運転者の旅客運賃+バイクの運賃が必要です。
二輪車は特殊手荷物運賃に分類され、バイクの搭載に関しては排気量によって料金が変わります。
二輪車乗船の注意点
フェリーにバイクで乗船する場合はWEB予約・電話予約ができません。
バイクの定員は20台ほどですので、乗船当日は早めにターミナルに到着してチケット購入しておくほうが無難です。
バイク(二輪車)の車両運賃
【バイクを運ぶ費用】※運賃+燃油調整金
- 自転車 ¥2,500
- 原付・小型バイク(〜125cc) ¥3,100
- 中型・大型バイク(125cc以上)¥4,300
その他の注意点
船舶検査期間
南海フェリーでは定期的にメンテナンスを実施する入渠(にゅうきょ)期間を10日程度設け、船舶の安全管理を行っています。
検査期間中は「あい」と「かつらぎ」が順番に入渠するため、運航ダイヤが半分に減少しますので注意が必要です。
あとがき
今回は高知県で暮らす祖母の誕生日をを祝うため、本当に久しぶりに乗船しました。
優しい祖父母のもとへ特別感のあるフェリーで向かうお泊まり旅行は、毎年夏休み最大の楽しみでした。
あの頃感じた今も心に残るワクワク感を、これからの世代にも伝え続けてほしいと願います。