バイクのフロント・リアブレーキパッド交換|自分でできる簡単メンテ

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バイクを安全に乗り続けるためには制動装置(ブレーキ)のメンテナンスは欠かせません。

ブレーキパットを交換するタイミングは計りづらいものですが、安全面では勿論のこと、ディスクを傷めると費用も割増ですので早めの交換を心掛けたいものです。

今回はキャリパーのオーバーホールなどはせず、最小限のメンテを兼ねた前後のブレーキパット交換をしました。

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ブレーキパッドとは

ブレーキパッドはキャリパー部品一式(Assy)に組み込まれ、ディスクブレーキと呼ばれる制動装置を採用している車両には欠かせない消耗品です。

ディスクブレーキの仕組み

ディスクブレーキは、ブレーキディスク(ローター)とキャリパーピストン、ブレーキパッドが備わった制動装置の名称です。

キャリパーピストン

ブレーキレバー、ブレーキペダルの油圧システムと連動して押し出されるピストンが、パッドを介して車輪と共に回転するブレーキディスク(ローター)を挟み、摩擦抵抗を生じさせることによって減速や停止することが可能になります。

パッドピン

キャリパー内で可動してディスクを押さえるブレーキパッドは、2本のパッドピンで支持されています。この部品を抜き差しすることでパッドを脱着することができ、余程の傷や変形がなければ再利用することも多い部品です。

ブレーキパッドの交換時期

ブレーキパッドの交換時期は走行した年数や距離で測ることはできず、厚み残量が目安になります。
参考:ヤマハ発動機

個人的にはTT250Rのサービスマニュアルに記載されている摩耗限度、厚み残量1.0mm程度になれば交換するようにしています。

パッド交換の重要性

ブレーキングの度に摩耗するブレーキパッドは、ごく僅かづつですが日々薄くなっていきます。

ベースの金属部分が露出すれば十分な制動力を発揮できないばかりか、ディスクとの金属同士が発する高熱によるベーパーロック現象などを引き起こす可能性もあり非常に危険です。

ブレーキパッドの購入

バイクのブレーキパッドは2枚1セットで販売されています。1つの車輪にディスクが2枚備わったダブルディスクの場合、パッドは2セット必要です。

ブレーキパッドの種類

ブレーキパッドには前後それぞれ多くの種類がありますので、自分で交換する際にはバイクに適合する形状と好みのグレードを選んで購入します。

フロント(前)ブレーキパッドの交換手順

フロントのブレーキパッドはフロントフォークからキャリパーを取り外して行います。

フロント:DAYTONA ハイパーパッドの長期保管品

フロントキャリパーの取り外し

パッドピンを緩めておく

まずはブレーキパッドを固定するパッドピンを六角レンチであらかじめ緩めておきます。

パッドピンは上下に2本(六角レンチ5mm)

これはピンが固着していた場合、キャリパーを取り外してからよりも遥かに緩めやすいからです。

キャリパー取り付けボルトを外す

続いてラチェットレンチなどを使い、キャリパー取付ボルトを外します。

キャリパー取付ボルト2本を外す(ソケット12mm)

ブレーキディスクやホース、パンジョー(ユニオン)ボルトに負担がかからないようにキャリパーを取り外します。

フロントキャリパーが外れました

フロントのブレーキパッドの取り外し

緩めたおいたパッドピンを引き抜くと、ブレーキパッドが外せます。

キャリパーからパッドピンを抜くとパッドが外れます

組み付け前のメンテ

キャリパーの汚れを落とし、ブレーキレバーを握ってピストンが正常に作動するかをチェックします。

洗浄してキャリパーピストンの動きを確認

ピストンは出し過ぎず、露出した部分にはシリコングリスを薄く塗って数回押し戻し馴染ませます。

フロントパッドの組み付け

鳴き予防の面取り

近頃は一般的ではないようですが、ディスクに馴染みやすくブレーキの鳴きを予防するのための面取りをしておきます。

パッドは面取り。ピンにはシリコングリス

シリコングリスを塗布

傷など問題がなければパッドピンは洗浄して再利用しますが、戻す前にシリコングリスを塗布します。

ピストンやキャリパーに接触するパットの金属部分にも、薄くグリスを塗っておきます。

組み付け

ピストンを一杯まで押し戻し、新しいパッドを組み付けます。

ブレーキパッドを組み付け、パッドピンで固定

トルクレンチでボルト・ピンを締め付け

キャリパー取付ボルト・パッドピン共にトルクレンチを使い規定トルク値で締め付けます。

キャリパーを組み付け、パッドピンもトルクレンチで締め付け

【締付トルク値】

  • キャリパー取付ボルト:2.3kg・m 
  • パッドピン:1.8kg・m

※車種によりメーカー規定トルク値は異なります。

リア(後ろ)ブレーキパッドの交換手順

リアはフロントとは違い、キャリパーを外さなくてもブレーキパッドの交換ができます。

リア用ブレーキパッド。Webike購入の廉価品

リアのブレーキパッド取り外し

リアのブレーキキャリパー

キャリパープロテクターを外す

キャリパーを保護しているプロテクターなどがある場合は取り外します。

キャリパーガードを外すとパッドピンが見えます

パッドピンを緩めて引き抜く

フロントと同じように六角レンチでパッドピンを緩めて抜きます。

パッドピンを緩めて引き抜く

パッドピンを引き抜くとブレーキパッドが外れます。

パッドピンを引き抜きブレーキパッドを外す

リア用の新旧ブレーキパッドを2枚重ねて比較。随分すり減り交換時期でした。

リア用の新旧ブレーキパッド

リアパッドの組み付け

フロントと同じ手順でブレーキパッドを組み付け、プロテクターを戻せば完了です。

ブレーキパッドの面取りとシリコングリス塗布

トルクレンチで締付け

【締付トルク値】※車種によりメーカー規定トルク値は異なります。

  • パッドピン:1.8kg・m(フロントと同じ)
  • キャリパープロテクター:1.0kg・m 

ブレーキパッド交換後の注意点

※パッドの交換直後は思うようにブレーキがかかりません。

くれぐれもいきなり走り出さず、ブレーキレバーとブレーキペダルを数回動かして、しっかり抵抗があることを確認してからゆっくり走り出すようにしましょう。